第11回全国喉摘者発声大会



 - この大会は、公益財団法人JKAによる「オートレース公益資金」の補助を受けて実施されました - 



第1位厚生労働大臣賞受賞 楓 粲さん

 


EL発声部門第1位 池畑 智子さん

 


 

 令和4年11月19日(土)第11回全国喉摘者発声大会がNPO法人日本喉摘者団体連合会主催、(公社)銀鈴会の共催で東京都新宿区の東医健保会館にて開催されました。

 

大会は銀鈴会の斉藤訓練士の司会で、ご来賓の皆様のご祝辞に続き発声大会が実施されました。

今回の出場者は食道発声部門17名、EL発声部門7名。

公開披露としてシャント発声2名、タピア発声1名がスピーチを披露されました。

 

食道発声の部は、課題曲「赤とんぼ」または「故郷の空」を1曲歌い、スピーチと合わせ5分以内、ELの部はスピーチのみ4分以内で発表しました。

アトラクションでは銀鈴会すずらんの会のコーラスがあり、会場からは盛大な拍手送られました。

今回もコンテスト出場者はじめ関係者および会員さんやご家族の方が多数来場されました。

 

 

◆競技結果(敬称略)

 

【食道発声部門】

第1位  楓 粲      神鈴会(兵庫県)

第2位  板谷 吉治  銀鈴会(東京都)

第3位  山後 政芳  銀鈴会(東京都)

第4位  山名 信一郎 阪喉会(大阪府)

第5位  得田 好信  阪喉会(大阪府)

第6位  武藤 雄二  京都喉友会(京都府)

第7位  喜内 敏夫  栃木県喉摘会(栃木県)

第8位  長谷川 正一 銀鈴会(東京都)

第9位  佐藤 英光  銀鈴会(東京都)

第10位 松村 常清  阪喉会(大阪府)

 

【EL発声部門】

第1位 池畑 智子 富山県喉友会(富山県)

第2位 高橋 敏夫 神奈川銀鈴会(神奈川県)

第3位 橋本 正  神鈴会(兵庫県)

 


第11回全国喉摘者発声大会 講評

日喉連顧問・銀鈴会常任顧問        吉原 俊雄先生  

 

長時間皆さんの貴重な発表を聞かせていただきありがとうございました。

今日発表された方は、ご自身の日々の努力そして各団体の訓練士の方の指導の賜と思います。

少し感じたことをお話させていただきます。

 

EL上位3人の方ですが、ELの当てる位置がとても良くて、オン、オフも上手に使っていましたので、聞きやすかった印象です。

優勝の池畑様は、過去の優勝者のビデオを何度も観て練習をされたとのことで、その成果が思う存分発揮できたと思います。

 

食道発声につきましては、皆さんのモテる力を十分に発揮されたと感じました。

順位は付きましたが、年齢的なこと、手術の内容、大きな手術で空腸を移植された方と、いろいろな背景をもっておられますが、みなさんはそれぞれの状況に応じて発声をされたと感じました。

上位3人の方は、歌の高低がクリアーであるとともに、スピーチが非常に明瞭と感じました。分かりやすい食道発声だったと思います。

 

皆様はこれからいろいろな場で話される機会が増え、ますます上手になられると思います。

是非素晴らしいEL・食道発声で、これから入られる会員にいい刺激、見本になることを祈念して講評を終わらせていただきます。